~権利確定日・権利落ち日・支払日・入金タイミングまとめ~
この記事でわかること
投資情報を調べるときに一番不安なのは「これって本当に正しいの?」という点だと思います。
本記事では、
- バンガード社公式の配当スケジュール資料
- 米国の配当情報サイト(Stock Analysis, Dividend Investor など)
- SBI証券や楽天証券など日本の大手証券会社の情報
これら信頼できる一次情報をもとに、2025年最新の「VYM分配金スケジュール」を整理しています。私自身もVYMを購入したばかりなので、備忘録としても記しておきます。
VYMとは?
まずVYMの基本情報からおさらいしておきましょう。
正式名称:Vanguard High Dividend Yield ETF
運用会社:Vanguard(バンガード社/1975年設立の世界最大級の運用会社)
ティッカー:VYM
設定日:2006年
ベンチマーク:FTSE High Dividend Yield Index
組入銘柄数:400銘柄以上
信託報酬(経費率):0.06%(2025年時点)
アメリカの高配当株に幅広く投資できるETFです。
具体的には、コカ・コーラやジョンソン&ジョンソン、エクソンモービルといった大手企業の株が組み込まれており、400銘柄以上に分散投資されています。
VYMは「高配当株に幅広く分散投資」できるのが特徴で、安定したインカムを求める投資家に根強い人気があります。

VYMを運用するバンガード社は、世界で最初に「インデックスファンド」を作った会社としても有名!ウォーレン・バフェットも「一般の投資家は低コストのインデックスファンドに投資すべき」と語っていますが、その代表格がVYMを含むバンガードETFです。
【最新版2025年】VYMの分配金スケジュール
VYMの分配金は年4回(3月・6月・9月・12月)です。
分配金スケジュール(2025年版)は以下の通りです。
分配月 | 権利付き最終日(Record Date) | 権利落ち日(Ex-Div Date) | 支払日(Payable Date) |
---|---|---|---|
3月 | 2025年3月21日 | 2025年3月21日 | 2025年3月25日 |
6月 | 2025年6月20日 | 2025年6月20日 | 2025年6月24日 |
9月 | 2025年9月19日 | 2025年9月19日 | 2025年9月23日 |
12月 | 2025年12月19日 | 2025年12月19日 | 2025年12月23日 |
「分配金をもらえるかどうか」は、権利付き最終日までにETFを保有しているかで決まります。
例:2025年9月分の場合
・9月19日までに保有 → 分配金をもらえる
・9月20日(権利落ち日)に購入 → もらえない

米国株・ETFでは「権利付き最終日」と「権利落ち日」はほぼ同日扱いですが、日本株では1営業日ズレることが多いです。この違いを理解しておくと、米国株投資のルールがぐっとわかりやすくなります。
配当金はいつ入ってくる?
「支払日(Payable Date)」がバンガード社からの支払日です。ただし、日本の証券口座に実際に振り込まれるのは2〜3営業日後になるのが一般的です。
たとえば2025年9月分:
- 支払日:9月23日
- 実際の口座入金:9月25日〜27日ごろ
証券会社や外貨建て/円建ての受け取り方法によって若干差があります。
税金とNISAの扱い
VYMの分配金には以下の税金がかかります。
- 米国課税:10%
- 日本課税:20.315%(特定口座の場合)
👉 合計約30%が差し引かれる
NISAの場合
- 日本課税(20.315%)が非課税
- 米国課税(10%)は免除されない

「外国税額控除」を使うと、特定口座であっても確定申告で米国課税の一部を取り戻すことができます。特に配当金が増えてくると、使う価値が大きくなる制度です。
VYMの分配金額と利回りの目安
実際にどれくらいの分配金がもらえるのか?
過去4年のVYM分配金実績は下記のとおりです!(1株あたり)
年度 | 年間分配金(USD) | 年間分配金(JPY換算) |
---|---|---|
2021年 | 約 3.10 USD | 約 456円 |
2022年 | 約 3.25 USD | 約 478円 |
2023年 | 約 3.48 USD | 約 512円 |
2024年 | 約 3.49 USD | 約 513円 |
※為替1USD=約147円で計算
傾向的に増配傾向
2021年から2024年まで、徐々に年間分配金が増えているのが見て取れます。これは配当収入を重視する投資家には嬉しいポイントですね。
四半期ごとの差に注目
四半期ごとに分配金額にはバラつきがあります。例えば2024年の第2四半期には1.0237 USDと高額だった一方で、第4四半期は0.6555 USDと抑えられていました。このような変動は、企業の決算状況やETF内銘柄構成の影響を反映していることが多いです。
同じ高配当ETFでも「SPYD」は利回りが高い分リスクも大きく、「HDV」はセクター偏重があるのが特徴。VYMはバランス型なので「長期保有向き」と評価されやすいです。
まとめ
- VYMはバンガード社が運用する定番の米国高配当ETF
- 分配金は年4回(3月・6月・9月・12月)
- 受け取るには「権利付き最終日までに保有」が必要
- 実際の入金は支払日から2〜3営業日後
- 税金は約30%かかるが、NISAや外国税額控除で軽減できる
👉 信頼できる公式情報をもとに解説しましたので、初心者でも安心してVYMの分配金投資を始められると思います。
2025年7月新しい挑戦ということで、米国ETFを購入してみた記事は下記です!
8月以降の分配金や状況を随時更新していきますので、暇な時にぜひサイトに見に来てください!
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